実習レポート

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保育実習・教育実習を通して|越谷保育専門学校

投稿日2021/7/2

私は秋田県から上京して越谷保育専門学校に入学しました。初めてのことが多くて、一人暮らしも並行しながらの毎日は大変でした。この学校に入ってすぐの頃は、専門学校ということでクラス全員が同じ年齢ではなく、社会人経験を持つ年上の方が多くてどう接していけば分からず、よそよそしい雰囲気でした。その中でも始めは新卒の女の子達と仲良くなって、だんだんとクラスの輪が広がっていきました。心配していた年齢の差も今ではむしろあってよかったなと思います。なぜなら大学では経験し得ないと思ったからです。私が専門学校を選んだのはなるべく早くに職に就きたいと思ったことと、自分が学びたい分野の勉強だけであれば意欲を持って学ぶことが出来ると思ったからです。しかし、こうして社会人を経験した方々と毎日を共に過ごしていくと、生きてきた経験や考え方、年代がすべて違うのでとても勉強になります。今はいろいろなことを知って自分自身が成長出来ていることを実感しています。

授業は教科ごとに専門分野を勉強された先生方が教えてくださいます。いきなりの専門分野になるので専門用語が分からなくて、頭がパンクしそうになる時もありました。しかし、先生方が授業後・テスト前などしっかりとサポートしてくださるので、何事もなく試験をパスすることが出来ました。越谷保育専門学校は先生との距離がすごく近い気がします。それも単なる慣れ合いなんかではなく、親しみやすく気兼ねなく質問、相談することが出来ます。私はいつも相談に乗ってくれ、健康面でも心配して下さる先生がいらっしゃるので、一人暮らしでも安心できました。

越谷保育専門学校は入学してすぐに実習体験として6園ある附属幼稚園に観察実習・参加実習をしに行きます。6園あるのは通学に時間がかかる生徒にも楽で、埼玉県・茨城県・千葉県にそれぞれあります。私は学校の近くに住んでいるので学校から一番近い附属幼稚園に行きました。2週間に1回朝7:30の通勤は学生には辛いものがありましたが、附属幼稚園の先生方は優しく保育について教えて下さいました。実習日誌は学校の実習担当の先生が見て下さり、改善点をしっかりと示してくれます。いきなりの保育現場で右も左も分からずでしたが、実際の保育実習・教育実習の時、実習体験があってよかったと実感しました。

1年生の時に前期の授業が修了して1カ月夏休みを超えると、初めての教育実習(1期)がやってきました。もう不安しかなかったです。ただ私は附属幼稚園と言うこともあり知っている先生やこどもたちがいる環境で行えました。1期はもうついていくのに必死で毎日の目標もなんとなくでただただ日誌が大変だった事くらいしか残りませんでしたが、2年生になって9月に2期が始まる時にはもちろん不安はありましたが、楽しみが大きかったです。手遊びは何をしよう、絵本はこれを読んであげたい、部分実習は積極的に行いたい、主活動ではあの年齢ならこれをやりたいなという意欲がたくさん出てきました。1期の時はなんとなくで終わっていたものが思ったよりも1年半で得たものが多くて2期では毎日確かな目標を持って楽しく過ごすことが出来ました。こどもたちにも自然に言葉掛けが出来るようになり、短期間ではありましたが少しだけ信頼関係が築けた気がします。

1年の2月には保育実習(2期)3月には施設実習がありました。私は地元秋田県に帰り、卒園した園と児童養護施設で実習させていただきました。卒園した園では幼稚園と保育所は頭では違うとわかっていても実際目にすると全然違うことを実感しました。保育所のこどもは遊びがほとんどで時間がゆるやかに流れている気がしました。異年齢交流がとても盛んで年上の子達が小さい子に教えてあげてという関係だけでなく、年下の子が行うことで大きい子にも気付かせていくという相互関係がしっかりできていて感心しました。施設実習では年齢がほとんど変わらない子を保育する環境になるため、戸惑いが多かったのですが、施設の先生方に肩の力を抜いていいよと言われてから、友達のように接して進路相談に乗ったり、悩みを聞ける関係にもなれたのでとても楽しく過ごせました。

私は実習先にとても恵まれていたと思います。先生方が良くしてくれて、戸惑いや不安もすぐに解消されました。こどもと接するには技術や知識はいりません。でもそれだったら近所のこどもと遊ぶことと何ら変わりはないと思います。でも5回の実習を通して、学校で学ぶ意味やこどもを保育していく上で必要な知識がはっきり分かりました。残り少ない学生期間ではありますが、まだまだ必要な知識や技術があるので精一杯学んでいきたいと思います。